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ADLを低下させる変形性関節症

変形性関節症は軟骨と周囲の組織の損傷を伴う慢性疾患です。関節にある軟骨がすり減って変形したり、骨と骨がこすれたりすることで、炎症や痛み、こわばり、機能障害などが生じます。関節股関節などによくみられます。

変形性膝関節症40歳以上の有病率50%以上で女性に多く変形性股関節症日本人の有病率2.4%と言われています。

また、変形性膝関節症は中国人でも大変多く、変形性股関節症は中国人の有病率1.0%程度と言われています。中国・北京大学人民医院のLiu Qiang氏らの報告では、症候性変形性膝関節症を有している場合、全死亡のリスクが高まることも明らかになっています。

Nevtt MC, et al : Arthritis Rheum 2002 ; 46 (7) : 1773-9

Liu Q, et al. Osteoarthritis Cartilage. 2015;23:1154-1157. Epub 2015 Mar 25.

 

多くが原因不明の一次性

変形性関節症は一次性、二次性に分類されます。

一次性変形性関節症は特発性変形性関節症ともいい、原因は不明です。変形性関節症患者の大多数がこれに当てはまります。一次性変形性関節症は膝などの一部の関節だけを侵すこともあれば、多くの関節を侵すこともあります。

二次性変形性関節症では、他の病気や病態に由来するものであり、感染症、出生時にみられた関節の異常、外傷、代謝性疾患(ヘモクロマトーシスやWilson病など)、関節の軟骨が損傷される病気(関節リウマチや痛風など)が原因となります。

変形性関節症は、老化の一部で避けられない、身体障害になることはない、治療は効果がないなど様々な俗説があります。

変形性関節症は高齢になるにつれて頻度は高くなりますが、避けられない老化の一部ではありません。

関節を長年使用したことで生じる摩耗だけでは変形性関節症は起こりません。また、多くの場合、変形性関節症はその後の人生において障害をきたします。

 

低侵襲でハイクオリティーな手術を提供

群馬県前橋市にある善衆会病院では、日本国内でもトップレベルの人工関節置換手術症例数を誇ります。

『患者さんが股関節の手術をしたことを忘れてしまうくらいの手術をして、患者さんに笑顔を取り戻してあげたい』

人工関節センター センター長の佐藤医師は、ご本人が日常生活でどれだけ不便を感じているのか、どれだけ手術を希望されているのか、あるいは手術をしたくないのか。家庭環境、家事や仕事等の社会環境など、丁寧に話を聞き、それぞれの患者様に合った治療を選択しています。

人工関節置換術の技術の高さは、海外から多くの医師が研修を希望して来日しているほど。通常数時間かかる手術を、約半分以下のスピードで行います。術後の回復も早く、リハビリ施設も充実しています。