CASE STUDY

R&D分析設計LC-MS/MS

食用コオロギ研究支援

既存データをそのまま成果として見せるのではなく、実験条件や比較方法まで遡って科学的妥当性を再検証。必要に応じて前処理・分析系そのものを組み直し、事業に活用できる信頼性のある研究成果へつなげる。

食用コオロギ研究支援

課題

食用コオロギに関する既存の分析データについて、その評価・解釈の妥当性を確認してほしいとの相談から開始した。比較条件やサンプル条件が十分整理されていない中で、どこまで科学的に主張できるのかを見直す必要があった。

難しさ

サンプル状態やコントロール条件、牛肉・豚肉との比較条件が十分に統一されておらず、優位性を示すには根拠が不足していた。また、コオロギ粉末の可溶性・不溶性についても十分に検証されておらず、分析前提そのものから再検討する必要があった。

アプローチ

既存データと実験条件を精査し、比較条件や評価方法の妥当性を再検討。コオロギ粉末について、水系条件下での抽出挙動を確認し、可溶性画分と不溶性画分に分離した。可溶性画分は消化環境を模した前処理条件を検討したうえでLC-MS/MSによる代謝物解析を実施し、不溶性画分については別途前処理後の質量分析を想定した。

実施内容

  • 既存分析データ・比較条件の妥当性評価
  • サンプル条件・コントロール条件の再整理
  • コオロギ粉末の可溶性・不溶性の検証
  • 消化液に近い前処理条件の設計
  • LC-MS/MS分析および研究成果発信

成果

分析データの解釈を見直し、比較条件と実験前提を再構築したうえで、コオロギ粉末の可溶性部分を対象としたLC-MS/MS分析へ展開。科学的な妥当性を高めた研究成果として学会発表や論文化につなげた。

提供価値

既存データをそのまま成果として見せるのではなく、実験条件や比較方法まで遡って科学的妥当性を再検証。必要に応じて前処理・分析系そのものを組み直し、事業に活用できる信頼性のある研究成果へつなげる。

PUBLIC RESULT

研究成果を学術論文として公開

「LC-MS/MSを用いるヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の一次代謝物一斉解析」として、研究成果がJ-STAGEで公開されています。

掲載論文を見る分析化学 73巻6号 319-327

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